スピリチュアルウェルビーイング応用:死後の世界
こんにちは、ホリスティックセラピストのVictorです!
前回は現行の世界的な資本主義システムをグレートリセットする世界的な課題への新たな視点とスピリチュアルヘルスの導入の重要性について紹介しました。
この記事は次のような人におすすめ!
- もっと自分らしく生きたい方
- より充実した生活を送りたい方
- 人生を輝かせたい方
この記事では、スピリチュアリズムの概要やその歴史、スピリチュアリズムの霊的知識の中で、わたしたちにとって身近な「死」について紹介します。
目次
1. 霊的時代の到来~スピリチュアリズム
1.1 スピリチュアルのイメージ
皆さんは「スピリチュアル」と聞いて、どのようなことをイメージしますか?
タロット、占い、チャクラ、オーラのような明るく神秘的なイメージから、霊能力や心霊現象といった深淵なトピックまで、スピリチュアルという言葉には多彩な要素が結びついています。これらは人間の精神性を探求する試みであり、瞑想、ヒーリング、臨死体験、さらには古代文明やUFOといった異常現象への関心ともつながっています。
しかし、日本ではスピリチュアルが時として「怪しい」「詐欺」「壺を買わされる」といった否定的なイメージで捉えられがちです。かつて精神性が高く評価されていた武士道の国で、なぜこのような見方が広まったのでしょうか? この背景には、スピリチュアルな概念や実践が誤解されたり、悪用されたりすることがあります。日本では特に、戦後の天皇の「人間宣言」やGHQの施策により、日本人の精神性にどのような変化があったのか、その影響を考慮する必要があります。
このへんの専門的な内容は文化人類学者や歴史家に委ねるとして、私たちは自分事として自分の精神性について問い直す必要があります。人間は本質的に霊的存在であり、霊的教育が取り除かれた国では、その社会全体がどのように変化し、何が失われるのか、深刻な問題として直面することになることが懸念されます。
一方で、スピリチュアルな話題や現象に対する理解が十分でないために、多くの人々が占い師や霊能者の言葉を鵜呑みにし、時には被害に遭うこともあります。これは、適切な霊的知識や能力、判断材料の欠如によるものです。
スピリチュアルな概念をどのように受け入れ、理解するかは、今後の日本社会にとっても重要です。個々の経験や価値観に基づいてスピリチュアルな現象を再評価し、その真価を見極めるために、皆さんはどのような取り組みが必要だと思いますか? この問題に対する皆さんの意見や考えをお聞かせください。
1.2 スピリチュアリズムとは何か
スピリチュアリズム(英Spiritualism、仏Spiritism)は、人間が単なる肉体ではなく霊魂(霊体)も持つとし、死後も霊魂が存続するという思想です。この考えは、1848年のフォックス姉妹のハイズヴィル事件をきっかけに19世紀から20世紀初頭にかけて広まりました。スピリチュアリズムは、生者が死者の霊と交信できると考え、霊や死後の世界が私たちの日常生活や精神に影響を与えると認めています。
「人間はどんな存在?」「人体の構成はどうなってるの?」、「死とは何?死んだらどうなるの?」「あの世はどんなところ?」「輪廻転生、生まれ変わりはあるの?」「神様は存在するの?」「人生の意味は何?」といった普遍的な疑問に答え、人間の霊的成長とその実践のための基盤を提供します。スピリチュアリズムは、生まれる前、生まれてから、そして死んだ後の霊的知識を体系的に説明し、地上で霊的な人生を歩むことを奨励します。この実践には神観、人間観、死生観、死後世界観、再生観、人生観、価値観、善悪観、幸福観、運命観、宗教観、救済観などが含まれます。
スピリチュアリズムの霊的知識は、地上での実践を通じて霊的成長を促進することを目的とし、日常生活における実践的な指針を提供するものとして位置づけられています。
1.3 スピリチュアリズムの科学的検証と懐疑主義
スピリチュアリズムへの科学的アプローチは、ウィリアム・クルックスやウィリアム・ジェームズなどの科学者によって取り組まれ、彼らは数年にわたり霊現象の実験を行い、成功を収めました。一方で、1882年に設立されたSPR(英国心霊研究協会)は、霊や霊的事象を科学的に証明するために設立されましたが、世界の著名な科学者が霊魂説を肯定するという経過があったにもかかわらず、SPRは現在まで見解を発表していません。恐らく他の証拠が提示されても見解を出すことはないでしょう。
懐疑主義や猜疑心は、新しい概念や理解の変化が求められる時に特に顕著です。たとえば「地球は丸い」や「インターネット」などの常識が確立される前、常に否定派が存在しました。スピリチュアリズムも初期には従来の宗教の教えや科学的方法とは異なる領域を探求したため、多くの挑戦に直面しました。
ネット社会では、何を信じるか、何を人生のよりどころとするかは、それぞれの文化的、宗教的、家庭的、科学的理解や個人の信念に依存します。スピリチュアリズムの探求は個人的な旅であり、真の理解は個々の勉強と比較、そして自己のロジックに基づく判断から生まれます。真理は普遍的ですが、その受け入れは準備ができた者にのみ開かれるのです。
1.4 スピリチュアリズムの歴史
スピリチュアリズムの歴史は、その発展において異なる時代を経てきました。
物理的心霊現象の時代 (1848年 - 初期1900年代)
- 始まり: 1848年、フォックス家の事件(ハイズヴィル事件)がスピリチュアリズムの発端となりました。
- 特徴: 物理的心霊現象が主流で、ラップ音や物質化現象が観察され、科学者たちはこれらの現象を研究し、霊魂の存在と死後の世界を認めました。
精神的心霊現象の時代(初期1900年代 - 中期1900年代)
- 発展: 物理的心霊現象から精神的な霊現象へと主流が移り、霊媒がより実用的な情報を提供し始めました。
- 貢献者:スピリチュアリズムの”聖パウロ”と呼ばれたコナン・ドイルなどがスピリチュアリズムの普及活動に尽力し、日本にも明治40年代に伝わりました。
ヒーリングの時代(中期1900年代 - 現代)
- 注目: ハリー・エドワーズやブラジルの僧侶(Templo Espirita Tupyara)などによるスピリチュアル・ヒーリング(スピリット・ヒーリング)が注目され、特に新興国で霊界の医師による施術が行われました。特に新興国で目に見える形で行われる霊界の医師による施術は、既存の医学システムに見放された人々に希望を与えました。
- 文化的現象: ニューエイジ運動が始まり、チャネリングブームが広がりました。
霊訓の時代(20世紀後半)
- 成果: 霊的真理と知識が世界三大霊訓として体系化され、スピリチュアリズムは心霊現象から霊的人生哲学へと関心が移りました。
- 代表的な教え: シルバー・バーチの霊訓が最高峰とされ、広く受け入れられました。
実践の時代 (現代)
- 社会問題: グレートリセットや健康経営などを背景に、社会は物質主義から精神的価値へと焦点を移しています。
- 提言: スピリチュアリズムは利他愛に基づく大我な生き方を提唱し、人々が霊的真理を理解し、その教えに従って生きることで、真の幸福と平和を実現しようとしています。
スピリチュアリズムの歴史は、物理的現象の研究から始まり、精神的理解へと深まり、最終的には個々人の日常生活に具体的な指針を提供する段階へと進化してきました。この進化過程は、スピリチュアリズムが現代に至るまでの変遷を理解する上で不可欠であり、私たちがこの思想をどのように理解し、実践していくかに重要な影響を与えています。
1848年のフォックス家の事件から始まったこの運動は、ハリー・エドワーズやアーサー・コナン・ドイルなどの影響力のあるリーダーたちによって形成され、科学者たちが霊現象を研究することで、その信憑性が高められました。これらの努力により、スピリチュアリズムは単なる超自然現象の探求から、霊的な教えが日々の決定や生活指針に役立つ実践的な哲学へと変わりました。
今日、私たちはこれらのリーダー、霊媒、科学者たちの築いた基盤の上に立ち、さらなる成長と深い理解を目指しています。彼らの功績に敬意を表するとともに、霊界が彼らに開示した霊的真理を日常生活に活かすことで、より充実した人生を実現するためのステップを踏み出す必要があります。
2. 霊的知識の活用と探求
2.1 霊的無知が引き起こす問題と霊的無知からの脱却
「無知」は日常生活において問題を引き起こす根源となります。これは人間関係、仕事、日々の決断など、生活のすべての面に影響を及ぼします。問題が発生した時、適切な知識や情報、手段、スキルがあれば、多くの場合、問題を回避または円滑に解決することができたかもしれません。スピリチュアリズムでは「霊的無知」が個人の内面だけでなく、社会全体にも負の影響を及ぼすと指摘しています。
古代ギリシャの哲学者ソクラテスは、「無知の知」を通じて、自分が何を知らないかを知ることの重要性を強調しました。彼は「魂は不滅」であり、死後も魂は生き続けること、および「徳の知」と「魂の浄化」を重視しました。善く生きるためには何が善で何が悪か、何が美しく何が醜いかを理解するための正しい「知(知識)」が必要だと説いています。また、ソクラテスは死を恐れず、魂の解放として受け入れるべきだとしました。彼は、魂が物質的な欲望や世俗的な束縛から解放されることによって、より高い知識の形態に到達すると考えました。
スピリチュアリズムは、現代人の問題はすべて「霊的無知」に起因しているとします。多くの人々が「人生は一度きり」「死んだら終わり」と考え、物質的喜びや肉体的快楽を追求する生活を送っています。このような思考は、金や権力を追求し、利己主義を強め、人間関係において利害対立を生じさせます。スピリチュアリズムは、物質至上主義や利己主義によって暗黒と化した地球を霊的に浄化し、神の愛(自然の法則)を中心に据えた霊的大家族世界(ワンネス)を確立することを目指しています。霊的真理を知ることによって、人々は物質主義から霊中心主義へ、利己主義から利他主義への変革を促進し、霊的成長の道を歩むことが可能になります。無知から脱却するプロセスは、個人がより良い人生を送るだけでなく、社会全体の改善にも寄与します。
※ 約2500年前にソクラテスによって提示されたこれらの概念は、その普遍性と現代でも通じることに驚きます。スピリチュアリズムの霊界通信では、ソクラテスとされる高級霊との通信が確認されており、彼の教えが今日にも引き続き影響を与えています。
2.2 霊的知識の活用と探求~「死」について
「じゃ~何を学んだらいいの?」という疑問に対し、スピリチュアリズムは人間観、人生観、死生観、死後観、霊魂観、神観、宗教観、他界観、再生観といった広範囲なテーマを提供します。Cenit Lightでは特に「死」という避けられない現象についての理解を深めることを推奨します。これは、人生の苦難を乗り越え、新たな試練に挑む力を得る手助けとなります。
現代社会では、孤立や孤独感、生きづらさが原因で自殺を選択する人がいます。病苦や経済的な損失、失恋、さらには愛する人との死別は人々を深い悲しみに陥らせ、生きる意欲を失わせます。「死後の世界」がなければ、自殺は絶望からの逃避手段として考えられるかもしれませんが、遺族や友人に与える影響は計り知れません。スピリチュアリズムは死後の世界の霊的知識を提供し、理解と受容のプロセスを促進します。
2.3 死の社会的影響とスピリチュアリズムの役割
死に対する理解は、私たちの生き方を左右します。科学万能主義や唯物論者は、「生きている間にできるだけ楽しむ」という生活態度をとる中、これはしばしば、たくさんお金を稼いで、肉体的な快楽を追求する生活へとつながります。「お金こそすべて」という物質的幸福感と価値観を生み、拝金主義や外見至上主義が助長され、これが人生観を歪める原因となります。
スピリチュアリズムは、死に対する適切な理解が個人だけでなく社会全体にも重要な影響を与えると考えています。例えば、癌や難病に苦しむ人々に対して現代医学が行う高額な治療が常に効果的ではない場合があります。スピリチュアリズムではこれらの状況がカルマと関連しており、カルマの解消が真の癒しをもたらすとされます。
「人生は死後も続く」との認識は、私たちが直面する人生の試練に対して新たな選択をもたらします。この理解は日常生活の決断に影響を及ぼし、葬儀やお墓の扱いにも影響を与えます。死生観に基づいた異なるアプローチにより、私たちの人生に対する姿勢が根底から変化するでしょう。
「死」に関連するテーマはスピリチュアルヘルスの講座やテキストで詳細に掘り下げていく予定ですので、ぜひご注目ください。
まとめ
今回は、スピリチュアリズムの概要やその歴史、スピリチュアリズムの霊的知識の中で、わたしたちにとって身近な「死」について紹介しました。以下に、この記事の主要なポイントを振り返ります。
霊的時代の到来~スピリチュアリズム
スピリチュアルの多様なイメージと現代日本の誤解
- スピリチュアルの幅広いイメージ: タロット、占い、チャクラ、オーラといった神秘的な要素から霊能力や心霊現象まで、スピリチュアルには多彩な要素が含まれる。
- 日本における否定的イメージ: 「怪しい」「詐欺」といったネガティブなイメージが広がっており、これには戦後の文化的・歴史的変化が影響している可能性がある。
スピリチュアリズムの定義と歴史
- スピリチュアリズムの基本思想: 人間は単なる肉体ではなく、霊魂も持つという考え方で、死後も霊魂が存続する。
- 歴史的背景: スピリチュアリズムは1848年のフォックス姉妹の事件を起点に広がった。
スピリチュアリズムに対する科学的アプローチと懐疑主義
- 科学者による検証: 心霊現象の検証が科学者によって行われ、霊魂説が認められた。
- 懐疑主義との対立: 懐疑主義者による否定も存在し、スピリチュアリズムの真価は、個々人の文化的・宗教的背景に基づく理解と判断に依存する。
霊的知識の活用と探求
霊的無知とその影響
- 霊的無知の問題: 日常生活の多くの問題は霊的無知から生じる。スピリチュアリズムにおいては、この無知が個人だけでなく社会全体に負の影響を及ぼすとされる。
- 知識の重要性とソクラテスの教え: ソクラテスは、「無知の知」を通じて、自己の無知を認識することの重要性を強調。彼は「魂は不滅」とし、正しい知識と魂の浄化が善き生き方に不可欠であると説いた。
死についての探求とスピリチュアリズムの役割
- 死後の世界の理解: スピリチュアリズムは死後の世界に関する霊的知識を提供し、人々が人生の苦難を理解し受容する手助けをする。
- 死の社会的影響: 死に対する深い理解は、科学万能主義や唯物論といった現代の思想に挑戦し、物質主義が支配する生活態度に対して警鐘を鳴らす。
次回の記事では、人生を輝かせるスピリチュアルな実践に焦点を当てます。これにより、スピリチュアルヘルスに対する新たな視点を提供し、皆さんの人生をより充実させる手助けをします。次回も是非ご覧ください、共に人生を輝かせましょう!
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